自己紹介・研究目的
令和5年度入学/ ■SPRING事業 採択学生紹介
先端ナノ・バイオ科学専攻
令和5年度 大学院入学
髙木 亮磨
タカギ リョウマ
正常軟骨の傾斜階層構造を再現した人工組織体の創製・膝関節症の新規治療法への挑戦
生命融合科学教育部先端ナノ・バイオ科学専攻、生体材料設計工学所属の髙木亮磨です。
私は、健康長寿社会を脅かす変形性膝関節症の新規治療法の確立を目指し研究に取り組んでいます。変形性膝関節症は、既存の治療法では完治に至らず、高齢化や自動化の加速により患者数の増加が見込まれており早急に完治療法の確立が求められている病です。
近年、組織工学的手法によって創製された人工軟骨組織体が新たな完治療法として期待されています。しかし、軟骨組織の複雑な階層構造や力学的特性を再現することが極めて困難であり、未だ成功例は報告されていません。そこで本研究では、高分子特有の分子量分布および分子量の差異による密度差を利用して、硬度が連続的に変化したゲルを遠心分離法により作製します。このゲルによりゲル硬度と細胞挙動の相関関係を把握しつつ、細胞の分化挙動を制御し生体軟骨の複雑な階層構造を惹起させ再現を試みようと考えています。本研究で得られる成果は,軟骨再生の新たな治療法の選択肢の一つとして提案できることに加え,再生医工学・組織工学・医用高分子化学の更なる発展に貢献できると考えています。
私は、健康長寿社会を脅かす変形性膝関節症の新規治療法の確立を目指し研究に取り組んでいます。変形性膝関節症は、既存の治療法では完治に至らず、高齢化や自動化の加速により患者数の増加が見込まれており早急に完治療法の確立が求められている病です。
近年、組織工学的手法によって創製された人工軟骨組織体が新たな完治療法として期待されています。しかし、軟骨組織の複雑な階層構造や力学的特性を再現することが極めて困難であり、未だ成功例は報告されていません。そこで本研究では、高分子特有の分子量分布および分子量の差異による密度差を利用して、硬度が連続的に変化したゲルを遠心分離法により作製します。このゲルによりゲル硬度と細胞挙動の相関関係を把握しつつ、細胞の分化挙動を制御し生体軟骨の複雑な階層構造を惹起させ再現を試みようと考えています。本研究で得られる成果は,軟骨再生の新たな治療法の選択肢の一つとして提案できることに加え,再生医工学・組織工学・医用高分子化学の更なる発展に貢献できると考えています。