自己紹介・研究目的
令和5年度入学/ ■SPRING事業 採択学生紹介
薬科学専攻
令和5年度 大学院入学
本多 功典
ホンダ コウスケ
新規視床下部ペプチドの脳機能調節の解明
富山大学大学院医学薬学教育部薬科学専攻 博士後期課程1年の本多功典です。私は現在、病態制御薬理学研究室に所属しており、2型糖尿病や脂質異常症などの代謝疾患に対する新たな治療戦略の確立を目指し研究を行なっています。従来の糖尿病治療薬の多くは末梢組織を標的として治療効果を発揮しますが、近年、中枢神経系を起点とした末梢組織の代謝機能調節が注目されており、中枢神経系を標的とした代謝疾患に対する新たな治療法の確立が期待されています。特に、中枢神経系において摂食や糖代謝などの代謝調節に中心的な役割を果たしている視床下部が注目されています。私は新規視床下部ペプチドを発見し、この新規ペプチドの脳機能調節の解明を行なっています。また、中枢性代謝調節を促進するために知覚受容系を標的とした代謝疾患の治療法の開発も行なっています。これらの研究を通して、中枢神経系を起点とした代謝疾患の予防・治療法の開発を目指しています。