自己紹介・研究目的
令和5年度入学/ ■SPRING事業 採択学生紹介
薬科学専攻
令和5年度 大学院入学
大小原 清貴
ダイコハラ キヨタカ
内側血液網膜関門P-糖タンパク質機能低下を誘発する分子カスケードの 炎症病態時における網膜内生理機能変動への役割解明
医学薬学教育部薬科学専攻の大小原清貴です。
私は、網膜と循環血液とを直接隔てる内側血液網膜関門 (inner BRB) トランスポーターが網膜疾患の病態形成に与える影響を研究の題材としています。Inner BRBトランスポーターの中で、P-糖タンパク質 (P-gp) は、網膜疾患発症に関与する物質を輸送することが知られています。
これまでの私が行った研究を通じ、糖尿病時に生体内濃度が上昇すると報告されているリポ多糖 (LPS) が、炎症に関わるTLR4/PKC経路を介してinner BRBのP-gp機能を減弱させることが示唆されました。以上から、LPS誘発性inner BRBのP-gp介在物質輸送の変化によって、網膜症が誘発される可能性があります。
今後私は、網膜症発症に対するinner BRB P-gpの役割の全容を解明することで、新規網膜疾患治療薬開発における有用な知見になると考えています。
私は、網膜と循環血液とを直接隔てる内側血液網膜関門 (inner BRB) トランスポーターが網膜疾患の病態形成に与える影響を研究の題材としています。Inner BRBトランスポーターの中で、P-糖タンパク質 (P-gp) は、網膜疾患発症に関与する物質を輸送することが知られています。
これまでの私が行った研究を通じ、糖尿病時に生体内濃度が上昇すると報告されているリポ多糖 (LPS) が、炎症に関わるTLR4/PKC経路を介してinner BRBのP-gp機能を減弱させることが示唆されました。以上から、LPS誘発性inner BRBのP-gp介在物質輸送の変化によって、網膜症が誘発される可能性があります。
今後私は、網膜症発症に対するinner BRB P-gpの役割の全容を解明することで、新規網膜疾患治療薬開発における有用な知見になると考えています。