自己紹介・研究目的
令和5年度入学/ ■SPRING事業 採択学生紹介
地球生命環境科学専攻
令和5年度 大学院入学
勝田 裕大
カツダ ヒロタ
令和6年能登半島地震による富山県の地下水への影響評価と沿岸海域への栄養塩輸送量の変化
理工学教育部 地球生命環境科学専攻の勝田 裕大です。
私は、令和6年能登半島地震が富山県の陸域-沿岸浅海域に与えた影響について研究を行っています。富山湾の沿岸浅海域では陸由来の栄養塩が基礎生産の2~4割に寄与し、海底地下水湧出(Submarine Groundwater Discharge : SGD)の寄与は量的観点で河川と同等であると考えられています。能登半島地震により、地下水の量と質が変化した可能性があり、SGDによる栄養塩供給状況にも変化が生じたことが懸念されます。本研究では、複数の化学トレーサーから①地下水の起源解析、②地下水流動状況の変化を把握し、SGDの直接観測から③陸から海への物質供給量を推定することで、能登半島地震が富山県の陸域-沿岸浅海域の水・栄養塩循環に与えた影響を定量的に評価することを目標としています。本研究で得られる成果は、県内の地下水資源の保全等の行政的施策への重要な情報となることに加え、SGDが沿岸生態系に与える影響についての更なる発展に貢献することが期待できます。
私は、令和6年能登半島地震が富山県の陸域-沿岸浅海域に与えた影響について研究を行っています。富山湾の沿岸浅海域では陸由来の栄養塩が基礎生産の2~4割に寄与し、海底地下水湧出(Submarine Groundwater Discharge : SGD)の寄与は量的観点で河川と同等であると考えられています。能登半島地震により、地下水の量と質が変化した可能性があり、SGDによる栄養塩供給状況にも変化が生じたことが懸念されます。本研究では、複数の化学トレーサーから①地下水の起源解析、②地下水流動状況の変化を把握し、SGDの直接観測から③陸から海への物質供給量を推定することで、能登半島地震が富山県の陸域-沿岸浅海域の水・栄養塩循環に与えた影響を定量的に評価することを目標としています。本研究で得られる成果は、県内の地下水資源の保全等の行政的施策への重要な情報となることに加え、SGDが沿岸生態系に与える影響についての更なる発展に貢献することが期待できます。