自己紹介・研究目的
令和6年度入学/ ■SPRING事業 採択学生紹介
先端薬科学プログラム
令和6年度 大学院入学
佐藤 綾香
サトウ アヤカ
T 細胞のメモリー化を誘導する OX40 アゴニストタンパク質の構造因子の探求 TCR
富山大学総合医薬学研究科先端薬科学プログラム、博士後期課程1年の佐藤綾香です。私は、腫瘍壊死因子 (TNF) 受容体による、T細胞の活性化制御機構を研究しています。T細胞は感染症やがんなどに対する適応免疫に重要です。T細胞に発現するTNF受容体の一つであるOX40は、疾患治療の観点から注目されている免疫制御分子です。OX40とOX40リガンド (OX40L) との相互作用が、エフェクターT細胞の生存やメモリー化の促進に寄与しますが、OX40の制御機序の解明はいまだ不十分です。これまでに、種々の構造因子を組み合わせて構造の異なる数種のOX40Lタンパク質を独自に設計しました。どのような構造のOX40LがT細胞の活性化、分化、生存・メモリー化を促進し、免疫記憶の形成に寄与するかを明らかにすることで、アゴニスト医薬品実現の為の新たなタンパク質構造の提案を目指します。