自己紹介・研究目的
令和6年度入学/ ■SPRING事業 採択学生紹介
臨床薬学プログラム
令和6年度 大学院入学
市川 大貴
イチカワ タイキ
光線力学療法(PDT) を指向したロタキサン型光増感剤の開発
富山大学大学院総合医薬学研究科臨床薬学プログラムに所属している市川大貴です。薬化学研究室にて有機化学を専攻しています。
私は光線力学療法(PDT)に用いられる光増感剤をロタキサン化したロタキサン型光増感剤についての研究をしています。ロタキサンは大環状分子を軸分子が貫通し、軸の両末端に嵩高いストッパー分子を結合させることで、立体障害で大環状分子が軸から抜けなくなった超分子構造体です。ロタキサン型光増感剤では環状分子に生体適合性の高いシクロデキストリン(CD)を用いています。CDは内側に疎水性分子を包接し、水溶化するだけでなく、内側に封止した分子を外部の活性種から保護する役割を果たします。そのため、CDに封止された光増感剤は高い水溶性、光安定性、生体適合性を示し、PDTに適した物性を獲得することができます。私はこのロタキサンの性質を最大限に活かすことで現在までの低分子光増感剤では実現不可能であった治療効果をもつロタキサン型光増感剤を開発するために日々研究を行っています。
私は光線力学療法(PDT)に用いられる光増感剤をロタキサン化したロタキサン型光増感剤についての研究をしています。ロタキサンは大環状分子を軸分子が貫通し、軸の両末端に嵩高いストッパー分子を結合させることで、立体障害で大環状分子が軸から抜けなくなった超分子構造体です。ロタキサン型光増感剤では環状分子に生体適合性の高いシクロデキストリン(CD)を用いています。CDは内側に疎水性分子を包接し、水溶化するだけでなく、内側に封止した分子を外部の活性種から保護する役割を果たします。そのため、CDに封止された光増感剤は高い水溶性、光安定性、生体適合性を示し、PDTに適した物性を獲得することができます。私はこのロタキサンの性質を最大限に活かすことで現在までの低分子光増感剤では実現不可能であった治療効果をもつロタキサン型光増感剤を開発するために日々研究を行っています。