自己紹介・研究目的
令和7年4月入学/ ■SPRING事業 採択学生紹介

数理情報学・データサイエンスプログラム
令和7年4月 大学院入学
小山 翔太郎
コヤマ ショウタロウ
0.1mmスケールの超微細空間を可視化する革新的なミリ波レーダー計測技術の開発
理工学研究科数理情報学・データサイエンスプログラム所属の小山翔太郎です。私は、物標位置を計測するレーダーセンサの空間分解能向上技術について研究しています。現状のFMCWレーダーの理論分解能は、電波法で規制された最大帯域幅に依存しており、国内のミリ波帯では最小分解能は2.14cm~75cmに制限されます。そのため、従来方式では、数㎜の物体表面の凹凸や、脈拍変位に代表される0.1mmスケールの微細な形状を3Dイメージングすることは困難でした。そこで、私たちの研究グループでは、従来のフーリエ変換に比べて10万~100億倍以上のスペクトル推定精度向上が見込まれるNHA(特許第5590547号)をレーダーの測距に適用し、最小分解能のボトルネックを根本的に解決するレーダーシステムを開発しました(特開2025-41235)。本申請研究では、この基礎技術を、さらに方位角、仰角を含む3D空間計測に拡張し、0.1mmスケールの超微細空間を可視化する革新的なレーダー計測技術を開拓します。
