自己紹介・研究目的
令和7年4月入学/ ■SPRING事業 採択学生紹介

応用和漢医薬学プログラム
令和7年4月 大学院入学
小林 奈央
コバヤシ ナオ
TFEBのリン酸化阻害を標的とした新規神経変性疾患治療薬の創製
私はオートファジーに着目した創薬研究を行っています。オートファジーはリソソームを介したタンパク質分解機構であり、不要な細胞質成分や細胞小器官や病原体の除去に加えて、免疫系や炎症の制御などに関与することで生体の恒常性維持に貢献しています。
がんにおいてオートファジーは発がん抑制に関与する一方で、自身の過剰な細胞増殖や抗癌剤投与に由来する様々なストレスに対し防御的に働くことで、がん細胞の生存や抗がん剤耐性化に寄与することから、がん治療標的として注目を集めています。オートファジー特異的阻害剤は未だ存在しないため、オートファジーに特徴的なイベントに必須のAtg4Bに対する阻害剤の創製を検討しています。
一方で、アルツハイマー病などの神経変性疾患の原因は不要なタンパク質の蓄積です。転写因子TFEBはオートファジー誘導やリソソーム新生の遺伝子発現を行っています。通常TFEBはリン酸化された状態で存在していますが、上記機能の亢進にはTFEBの脱リン酸化が必要となることから、TFEBのリン酸化阻害を標的とした神経変性疾患治療薬の創製を目指しています。
がんにおいてオートファジーは発がん抑制に関与する一方で、自身の過剰な細胞増殖や抗癌剤投与に由来する様々なストレスに対し防御的に働くことで、がん細胞の生存や抗がん剤耐性化に寄与することから、がん治療標的として注目を集めています。オートファジー特異的阻害剤は未だ存在しないため、オートファジーに特徴的なイベントに必須のAtg4Bに対する阻害剤の創製を検討しています。
一方で、アルツハイマー病などの神経変性疾患の原因は不要なタンパク質の蓄積です。転写因子TFEBはオートファジー誘導やリソソーム新生の遺伝子発現を行っています。通常TFEBはリン酸化された状態で存在していますが、上記機能の亢進にはTFEBの脱リン酸化が必要となることから、TFEBのリン酸化阻害を標的とした神経変性疾患治療薬の創製を目指しています。
