自己紹介・研究目的
令和7年4月入学/ ■SPRING事業 採択学生紹介

先端薬科学プログラム
令和7年4月 大学院入学
武田 隆太
タケダ リュウタ
視床下部オレキシンペプチドの翻訳後修飾から見た糖尿病防止機構の解明
富山大学大学院総合医薬学研究科総合医薬学専攻の武田隆太です。私は病態制御薬理学研究室に所属しており、2型糖尿病に対する中枢神経系を標的とした新規治療法の創出を目的として研究しています。現在、2型糖尿病患者に対する治療では末梢組織の血糖降下機構が標的とされていますが、近年、中枢神経系による糖・エネルギー代謝調節も見出され、糖尿病防止の新たな標的と考えられています。中枢神経系は全身の臓器連関を介して代謝恒常性を維持しますが、本機構への介入法は不明です。そこで、私は生体リズムに即した自律神経バランス制御に重要な視床下部オレキシン系に着目し、臓器連関の中枢制御が糖・エネルギー恒常性を維持する機構を解析しています。また、オレキシン系への介入法の探索のため、加齢、性差、および生体内外からの感覚入力の影響を検証しています。本研究を通して、オレキシン系を標的とした糖尿病の新しい予防法や治療法の開発のための基盤概念の創出を目指します。
