自己紹介・研究目的
令和7年4月入学/ ■SPRING事業 採択学生紹介

臨床薬学プログラム
令和7年4月 大学院入学
髙桑 美帆
タカクワ ミホ
慢性代理社会的敗北ストレスモデルを用いたうつ症状の機序解明と治療法の探索
総合医薬学研究科 臨床薬学プログラム 薬物治療学研究室所属の髙桑美帆です。私は、うつ病の機序解明と新たな治療法の確立を目標とし、マウスを用いた実験を行っています。DSMまたはICDに基づいて診断されるうつ病の生涯有病率は19%であると報告されており、うつ病患者の3割は既存の抗うつ薬で効果がないことから、新たな治療標的の解明や治療戦略の実現が切望されている状況にあります。そこで本研究では、「慢性代理社会的敗北ストレスモデル」を用いることで、よりヒトの心理社会的ストレスに近い条件を再現し、マウスのうつ様行動の根底にある責任脳領域の同定・神経回路の解明・神経伝達物質および遺伝子変化に基づく調節機構の特定・治療法の検討を行うことを目的としています。
