自己紹介・研究目的
令和4年度入学/ ■SPRING事業 採択学生紹介
薬科学専攻
令和4年度 大学院入学
遠藤 広樹
エンドウ ヒロキ
糖尿病血液脳関門の排出輸送の変動要因の解明とそれを基軸とした新規治療戦略の開拓
富山大学大学院 医学薬学教育部 博士後期課程 薬科学専攻1年の遠藤広樹です。
私は、血液脳関門 (BBB) における薬物輸送の可変性についての研究を行っています。BBBは、チャネルやトランスポーターなどの膜輸送体によって、脳物質恒常性を制御しています。特に、BBBに発現しているP-糖たんぱく質 (P-gp) を始めとしたABCトランスポーター群は、神経炎症物質や毒性物質を排除することで、脳神経機能の保護を担っています。これまでの研究を通じ、糖尿病時における慢性的な高血糖状態が、BBBに発現するP-gpの機能を低下させることを見出しています。糖尿病患者では、認知機能の低下やアルツハイマー病発症リスクの増加が知られており、P-gpはアルツハイマー病の病態形成に関わるアミロイドβを排出することが示唆されています。
今後、糖尿病時に認められる脳機能障害の改善・克服に向けて、P-gpの機能低下に関与する詳細な分子メカニズムを解明するための研究を進めていきます。(旧フェローシップ事業採択学生)
私は、血液脳関門 (BBB) における薬物輸送の可変性についての研究を行っています。BBBは、チャネルやトランスポーターなどの膜輸送体によって、脳物質恒常性を制御しています。特に、BBBに発現しているP-糖たんぱく質 (P-gp) を始めとしたABCトランスポーター群は、神経炎症物質や毒性物質を排除することで、脳神経機能の保護を担っています。これまでの研究を通じ、糖尿病時における慢性的な高血糖状態が、BBBに発現するP-gpの機能を低下させることを見出しています。糖尿病患者では、認知機能の低下やアルツハイマー病発症リスクの増加が知られており、P-gpはアルツハイマー病の病態形成に関わるアミロイドβを排出することが示唆されています。
今後、糖尿病時に認められる脳機能障害の改善・克服に向けて、P-gpの機能低下に関与する詳細な分子メカニズムを解明するための研究を進めていきます。(旧フェローシップ事業採択学生)