自己紹介・研究目的
令和5年度修了/ ■SPRING事業 採択学生紹介
薬科学専攻
令和5年度 大学院入学
井城 綸沙
イキ ツカサ
認知症発症を加速する新規骨格筋 分泌性因子の研究
医学薬学教育部薬科学専攻 博士後期課程1年の長瀬綸沙です。
私の大きな研究テーマは「認知症にならない方法を明らかにすること」です。
これまでに認知障害発症を早める骨格筋分泌性因子について研究をしてきました。運動が認知機能に有益な効果を及ぼすことは複数の疫学的研究から明らかです。逆に、運動不足がアルツハイマー病の危険因子であり、身体活動の低下が認知機能に何らかの関係があると考えられます。
私は、ADモデルの5XFADマウスの後肢を不動化し筋萎縮を誘発することで通常では認知障害がみられない若齢のマウスでも認知症障害が起こることを示しました。その原因となる骨格筋分泌性因子としてhemopexinを同定し、これが血液循環を介して脳に達する可能性を得、脳内のHemopexinが増加すると神経炎症を引き起こし、認知障害が生じることがわかりました。現在はhemopexin阻害による認知障害発症阻害作用を検討しています。(旧フェローシップ事業採択学生)
私の大きな研究テーマは「認知症にならない方法を明らかにすること」です。
これまでに認知障害発症を早める骨格筋分泌性因子について研究をしてきました。運動が認知機能に有益な効果を及ぼすことは複数の疫学的研究から明らかです。逆に、運動不足がアルツハイマー病の危険因子であり、身体活動の低下が認知機能に何らかの関係があると考えられます。
私は、ADモデルの5XFADマウスの後肢を不動化し筋萎縮を誘発することで通常では認知障害がみられない若齢のマウスでも認知症障害が起こることを示しました。その原因となる骨格筋分泌性因子としてhemopexinを同定し、これが血液循環を介して脳に達する可能性を得、脳内のHemopexinが増加すると神経炎症を引き起こし、認知障害が生じることがわかりました。現在はhemopexin阻害による認知障害発症阻害作用を検討しています。(旧フェローシップ事業採択学生)