自己紹介・研究目的
令和5年度入学/ ■SPRING事業 採択学生紹介
薬科学専攻
令和5年度 大学院入学
神尾 凌哉
カンオ リョウヤ
リン酸化CTD結合RNAメチル化酵素PCIF1の機能解析
医学薬学教育部薬科学専攻、遺伝情報制御学研究室の神尾凌哉です。私たちは遺伝情報の発現とその制御機構に着目し、研究を行っています。遺伝情報の発現はその担い手であるRNAの発現量と機能を調節することで制御されますが、近年、RNAに付加される化学修飾がその調節に重要であることが明らかになっています。近年、私たちは、脊椎動物特異的なRNA修飾であるN6, 2’-O-ジメチルアデノシン(m6Am)のN6位メチル化酵素がリン酸化CTD結合因子PCIF1であることを共同で発見しました。m6Am修飾はmRNAの運命決定や自己-非自己RNA認識に関わると予想されますが、その機能は明らかではありません。本研究では未解明のm6Am修飾と責任酵素PCIF1の機能解明を通じ、新たなmRNA代謝調節や生体防御機構を明らかにすることで新たな創薬標的の発見やmRNAワクチンなどの技術応用に繋げたいと考えています。