自己紹介・研究目的
令和6年度入学/ ■SPRING事業 採択学生紹介
創薬・製剤工学プログラム
令和6年度 大学院入学
北川 大智
キタガワ ダイチ
足場タンパク質Spectrin βIIによる エンドソーム膜の形態制御メカニズムの解明
私たちの研究室では、これまでの細胞生物学研究から得られた知見をもとに、プラモデルのように細胞を作り上げることを目指し、研究に取り組んでいます。生物の教科書に載っている細胞のイラストには細胞小器官(オルガネラ)が点在して描かれており、オルガネラはそれぞれが独立して機能を果たしていると考えられてきました。しかし実際には、オルガネラが互いに密接にコミュニケーションをとることが知られており、オルガネラというパーツをただ組み合わせるだけでは細胞として機能しないと考えられます。
私が研究している「エンドソーム」は細胞外から取り込まれた物質を他のオルガネラへと輸送する「郵便屋さん」として機能し、オルガネラ間コミュニーションに重要な役割を果たします。エンドソームは最も柔軟に形態変化を繰り返すオルガネラの1つですが、形態制御機構の全貌を理解するためには、未解明なことが多く残っています。私は、これまであまり研究が進められていない、膜形態変化抑制因子に注目することで、エンドソームの形態制御機構のさらなる解明や物質輸送機能の理解を深めたいと考えています。
私が研究している「エンドソーム」は細胞外から取り込まれた物質を他のオルガネラへと輸送する「郵便屋さん」として機能し、オルガネラ間コミュニーションに重要な役割を果たします。エンドソームは最も柔軟に形態変化を繰り返すオルガネラの1つですが、形態制御機構の全貌を理解するためには、未解明なことが多く残っています。私は、これまであまり研究が進められていない、膜形態変化抑制因子に注目することで、エンドソームの形態制御機構のさらなる解明や物質輸送機能の理解を深めたいと考えています。