自己紹介・研究目的
令和4年度修了/ ■SPRING事業 採択学生紹介
薬科学専攻
令和4年度 大学院入学
楠井 優香
クスイ ユウカ
覚せい剤乱用による記憶障害の詳細なメカニズム解明
富山大学大学院医学薬学教育部薬科学専攻博士後期課程3年の楠井優香です。私は学部4年の研究室配属から薬物治療学研究室の新田淳美教授のもと、覚醒剤依存形成のメカニムズ解明に関する研究を行ってきました。覚醒剤を使用することで強い依存が形成されることはよく知られていますが、それ以外にも様々な症状を引き起こすことが分かっています。私はその中でも「記憶障害」に着目した研究を現在、行っています。本研究では、覚醒剤の投与による特定の脳領域および脳回路の過活性が認知機能に影響しているのではないか、と考えています。現在、覚醒剤使用によって記憶障害が生じるマウスモデルの確立を完了し、記憶を司る脳領域の細胞形態が変化していることを明らかにしており、今後さらに研究を深めていこうと考えています。