自己紹介・研究目的
令和5年度入学/ ■SPRING事業 採択学生紹介
先端ナノ・バイオ科学専攻
令和5年度 大学院入学
NGUYEN NGOC THANH LUAN
グエン ゴック タン リュアン
Phloroglucinolを含む天然物の全合成と膵臓がん治療薬への応用
富山大学生命融合科学教育部先端ナノーバイオ科学専攻博士程度一年生 NGUYEN NGOC THANH LUAN (グエンゴックタンリュアン)です。
“Anti-austerity”のメカニズムを持つ抗膵臓がん細胞を有する化合物の全合成に取り組んでいます。膵臓がんの発見は難しい、臨床利用されているほぼ全ての化学療法剤に対して抵抗性を示すことから、5年生存率が10%以下の最難治性固形がんです。薬用植物成分から本学和漢医薬学総合研究所のS. Awaleらは、Phloroglucinol を含む複雑な天然物を見出し、栄養飢餓状態においてヒト膵臓がん細胞株PANC-1細胞に対して強力な栄養飢餓選択的毒性を示すこと、すなわち“Anti-austerity”のメカニズムを持つことを突き止めました。本研究では、Phloroglucinolを含む複雑な天然物の全合成研究を行うと共に、これら天然物をリード化合物としたより選択的かつ強力な細胞毒性を有する新規誘導体の獲得、構造―活性相関研究を実施することで医薬品として応用可能な化合物の創製を目的とする。
“Anti-austerity”のメカニズムを持つ抗膵臓がん細胞を有する化合物の全合成に取り組んでいます。膵臓がんの発見は難しい、臨床利用されているほぼ全ての化学療法剤に対して抵抗性を示すことから、5年生存率が10%以下の最難治性固形がんです。薬用植物成分から本学和漢医薬学総合研究所のS. Awaleらは、Phloroglucinol を含む複雑な天然物を見出し、栄養飢餓状態においてヒト膵臓がん細胞株PANC-1細胞に対して強力な栄養飢餓選択的毒性を示すこと、すなわち“Anti-austerity”のメカニズムを持つことを突き止めました。本研究では、Phloroglucinolを含む複雑な天然物の全合成研究を行うと共に、これら天然物をリード化合物としたより選択的かつ強力な細胞毒性を有する新規誘導体の獲得、構造―活性相関研究を実施することで医薬品として応用可能な化合物の創製を目的とする。