自己紹介・研究目的
令和6年度入学/ ■SPRING事業 採択学生紹介
応用和漢医薬学プログラム
令和6年度 大学院入学
蒋 宇豪
ショウ ウゴウ
抗がん剤への応用が期待される新規MTH1阻害剤の開発研究
富山大学大学院 医薬理工学環 応用和漢医薬学プログラム 博士後期課程1年の蒋宇豪です。私は抗がん剤への応用が期待される新規MTH1阻害剤の開発研究を行っています。
細胞の代謝過程で産生される活性酸素種 (ROS) は、代謝異常や核酸の酸化など、さまざまな細胞機能障害を引き起こす因子です。核酸塩基の中でもグアニン (G) は最もROSの影響を受けやすく、その結果、生じた8-oxo-dGTPはDNA複製時に新生鎖に取り込まれることで細胞死を引き起こします。8-oxo-dGTPを加水分解するMTH1は正常組織よりも腫瘍組織の方が多く、がん細胞の生存に大きく貢献しているため、MTH1阻害剤はがん細胞選択的な毒性を示すことが期待されています。
このようにMTH1は近年、新たながん治療の標的として注目されているため、私は新しい MTH1 阻害剤を創製すべく、カルコン構造を有する天然物であるキサントフモールを用いた創薬研究を行っています。
細胞の代謝過程で産生される活性酸素種 (ROS) は、代謝異常や核酸の酸化など、さまざまな細胞機能障害を引き起こす因子です。核酸塩基の中でもグアニン (G) は最もROSの影響を受けやすく、その結果、生じた8-oxo-dGTPはDNA複製時に新生鎖に取り込まれることで細胞死を引き起こします。8-oxo-dGTPを加水分解するMTH1は正常組織よりも腫瘍組織の方が多く、がん細胞の生存に大きく貢献しているため、MTH1阻害剤はがん細胞選択的な毒性を示すことが期待されています。
このようにMTH1は近年、新たながん治療の標的として注目されているため、私は新しい MTH1 阻害剤を創製すべく、カルコン構造を有する天然物であるキサントフモールを用いた創薬研究を行っています。