自己紹介・研究目的
令和6年度入学/ ■SPRING事業 採択学生紹介
臨床薬学プログラム
令和6年度 大学院入学
山口 叶大
ヤマグチ カナタ
補剤と免疫チェックポイント阻害剤の併用効果についての作用機序の解析
総合医薬学研究科総合医薬学専攻の山口叶大です。和漢医薬学総合研究所生体防御学領域がん・免疫ユニットで、漢方薬の免疫調節作用について研究をしています。特に現在は補剤と呼ばれる漢方薬とがん免疫療法の免疫チェックポイント阻害剤の併用効果についての研究を進めています。がん治療において免疫チェックポイント阻害剤は高い治療効果を示しますが、奏効率には限界がありその効果を増強する併用療法の開発が重要です。一方で補剤はがん患者において支持療法として用いられ、非臨床研究において免疫調節作用が報告されていますが、そのメカニズムについては十分に解明されていません。私は動物モデルを使って補剤と免疫チェックポイント阻害剤の併用効果についての作用機序を解析し、補剤の免疫調節作用のメカニズムを明らかにしたいと思っています。また最終的には臨床現場へ届けられるような成果を目指して、今後の研究に取り組んでいきたいです。