自己紹介・研究目的
令和4年度入学/ ■SPRING事業 採択学生紹介
薬学専攻
令和4年度 大学院入学
西沖 航平
ニシオキ コウヘイ
ロタキサン型蛍光色素の構造制御と蛍光 On/Off スイッチングプローブへの応用
医学薬学教育部 博士課程薬学専攻 1年 西沖航平です。
私は現在、光照射に対して安定なロタキサン型蛍光色素に関する研究を行っており、医薬分野へ貢献できる色素材料の開発を目指しています。
リング状の分子の中に軸状の分子を貫通させ、両者が離れないよう末端をキャッピングした構造体を“ロタキサン”と呼びます。ロタキサン型蛍光色素では、色素がリング状分子で覆われているため、周囲の溶媒や酸素の影響を受けずに優れた発光特性を示すことができます。
このロタキサンの構造を外部刺激によって解離させることができれば、色素の発光特性の制御が可能になると考えました。例えば、非発光性のロタキサンをがん細胞で特異的に分解できれば、がん細胞内で優れた発光特性を示すロタキサン型蛍光スイッチングプローブを作ることができると考えられます。さらにこの技術を利用すれば、リング状分子内に封止した医薬品を標的部位で放出するドラッグデリバリーシステム(DDS)へと展開できると考えています。
私は現在、光照射に対して安定なロタキサン型蛍光色素に関する研究を行っており、医薬分野へ貢献できる色素材料の開発を目指しています。
リング状の分子の中に軸状の分子を貫通させ、両者が離れないよう末端をキャッピングした構造体を“ロタキサン”と呼びます。ロタキサン型蛍光色素では、色素がリング状分子で覆われているため、周囲の溶媒や酸素の影響を受けずに優れた発光特性を示すことができます。
このロタキサンの構造を外部刺激によって解離させることができれば、色素の発光特性の制御が可能になると考えました。例えば、非発光性のロタキサンをがん細胞で特異的に分解できれば、がん細胞内で優れた発光特性を示すロタキサン型蛍光スイッチングプローブを作ることができると考えられます。さらにこの技術を利用すれば、リング状分子内に封止した医薬品を標的部位で放出するドラッグデリバリーシステム(DDS)へと展開できると考えています。