自己紹介・研究目的
令和5年度入学/ ■SPRING事業 採択学生紹介
薬学専攻
令和5年度 大学院入学
井出 春佳
イデ ハルカ
長期時系列解析に基づく薬物動態変動機構の解明と至適投与設計法の開発
富山大学大学院 医学薬学教育部 博士課程薬学専攻の井出春佳です。
私は現在、小児患者から得られた臨床データの解析を通じ、個別化医療つながる新たな臨床試験デザインの開発を目指して研究を行っています。小児期は身体的特徴および生理機能が著しく変化します。小児の薬物治療において、薬物の投与量は主に患児の体重に基づいて決定されていますが、発達に伴う至適投与量の変動は必ずしも体格とは一致しません。そのため安全で効果的な薬物治療を行うためには、小児期の複雑な発達変化を薬物個別投与設計に反映させる必要があると考えます。そこで私は、症例の長期追跡により得られたデータを活用することにより、小児発達のモデルの構築及び他の薬物動態変動因子の探索を目指すという新たな薬物動態解析法を提案しその有用性を検証します。また、先天性心疾患患児における右心不全の病態に着目し、薬物動態に及ぼす分子病態学的機序の解明にも取り組みます。
私は現在、小児患者から得られた臨床データの解析を通じ、個別化医療つながる新たな臨床試験デザインの開発を目指して研究を行っています。小児期は身体的特徴および生理機能が著しく変化します。小児の薬物治療において、薬物の投与量は主に患児の体重に基づいて決定されていますが、発達に伴う至適投与量の変動は必ずしも体格とは一致しません。そのため安全で効果的な薬物治療を行うためには、小児期の複雑な発達変化を薬物個別投与設計に反映させる必要があると考えます。そこで私は、症例の長期追跡により得られたデータを活用することにより、小児発達のモデルの構築及び他の薬物動態変動因子の探索を目指すという新たな薬物動態解析法を提案しその有用性を検証します。また、先天性心疾患患児における右心不全の病態に着目し、薬物動態に及ぼす分子病態学的機序の解明にも取り組みます。