自己紹介・研究目的
令和5年度入学/ ■SPRING事業 採択学生紹介
薬学専攻
令和5年度 大学院入学
大沼 逸美
オオヌマ イイミ
TAB1チロシンリン酸化の分子機構とその役割
医学薬学教育部薬学専攻・がん細胞生物学の大沼逸美です。
がん細胞における細胞内シグナル伝達経路について研究しています。がんの悪性化には炎症が関わっていることが知られており、炎症関連キナーゼTAK1シグナル経路が活性化され、がん細胞の増殖や転移を促進します。本研究では、TAK1と直接結合して活性化する分子であるTAB1に着目しています。私たちはこれまでに、代表的ながん原遺伝子産物のSrcチロシンキナーゼがTAB1をリン酸化することを明らかにしてきました。一方、SrcによるTAB1リン酸化がどのような生理機能を持つかはまだわかっていません。そこで、TAK1が関与しないTAB1独自の機能、特にがん悪性化に関与する新たな役割を解明することを目的に研究を進めています。
がん細胞における細胞内シグナル伝達経路について研究しています。がんの悪性化には炎症が関わっていることが知られており、炎症関連キナーゼTAK1シグナル経路が活性化され、がん細胞の増殖や転移を促進します。本研究では、TAK1と直接結合して活性化する分子であるTAB1に着目しています。私たちはこれまでに、代表的ながん原遺伝子産物のSrcチロシンキナーゼがTAB1をリン酸化することを明らかにしてきました。一方、SrcによるTAB1リン酸化がどのような生理機能を持つかはまだわかっていません。そこで、TAK1が関与しないTAB1独自の機能、特にがん悪性化に関与する新たな役割を解明することを目的に研究を進めています。